部屋のレイアウトに合った自然な選択肢は、ダンスフロアの上部にツイーター・ポッドを付けた3メートルのツインGS-WAVEスタックと、部屋の前後とバー、バルコニー周辺エリアを充填するXYシリーズの組み合わせでした。 全システムは非常に過密なスケジュール内でインストールされることとなり、5日間以内に完了し、最初のADEのパーティーに準備を間に合わせました。
内側に傾斜したGS-WAVEスタックをはめ込むために、ステージの両側の一部が切り取られました。 これにより、システムの主要なパワーとエネルギーがダンスフロアの中心に向かい、スタックがまっすぐ前方に向いていた場合には、バルコニーからの反射によって引き起こされてしまうデッドスポットを解消することが出来ました。 35度の角度調整メカニズムを備えたWAV-LENSの柔軟性は、高周波数の最良の焦点を選択することも可能にしました。
XYシリーズのスピーカーをダンスフロアの後部とバルコニーの下のバー・エリアに配置することにより、部屋全体の均一なカバレージを実現しました。これは完璧な選択であったと、 Discovery Sound and Vision社のクイン氏言います。 「XYスピーカーは非常に自然なサウンドを提供するので、あらゆるスタイルの音楽やオーディオに使用できます。 クラブ・ミュージックに適しているだけではないのです。」バランドとクイン氏は初めて、GS-WAVEスタックの側面からスピーカーをぶら下げることが出来るカスタム・ブラケットを作成しました。 各スタックの内側にXY-101、外側のXY-122を設置することで、ダンスフロアの中央にステレオ・イメージが形成され、DJコンソールの目の前にいるオーディエンスのリスニング・エリアを包み込みます。
モニターとして、XY-122を上部に取り付けたXY-215サブがDJブースの両側に設置されました。 クラブ側からは、15インチのサブでは十分なパワーがないのではないという懸念がありましたが、ADEの最初の夜にこれは払拭され、十分すぎるほどの低音域をDJに提供することが出来ました。 実際、このソリューションが非常に好評だったので、以来他のPioneer Pro Audioツアー・システムや設置でも実装されています。 また、モニターのパフォーマンスをさらに向上させるため、もう1つのカスタム・ブラケットがDiscovery Sound and Vision社によって設計されました。 サブに固定することで、上部に取り付けられたスピーカーとの釣り合いが取れるので、DJは簡単に自ら角度を調整してミッドとハイをダイレクトに耳に向けることができます。 「スピーカーは完璧な位置に固定できます」とクイン氏は言います。 「DJたちにも大好評ですよ。」